種種のさ、愚作　(くさぐさのさ　ぐさく)

目次

分量が増えてきたので、ページを分割する。検索エンジンなどによって把握されている状況も考慮し、当分の間、本ページと分割した先のページとに、重複して内容を掲載する。ただし、本ページの本文内容は、更新しない。更新されるのは、分割した先のページのみである。

• 綴字型作品　本編
  
  • 回文作品集
    
    • 回文作品集　本編
      
    • 回文作品集　別編　都会かと　(家内の田舎)
      
  • 地口など
    
    • その五　(わ！にわ)
      
    • その四　(博士と学生との会話)
      
    • かきもの【その六　(佳機)、その参　(恣意歌)(歌記)、その弐　(よせがきドットコム祝辞)(書き)、その壱　(ビンゴ)(牡蠣)】
      
    
    
  • 替え歌
    
  • アスキーアート作品集
    
• 綴字型作品　番外編1
  • 物語のタイトル
    
• 綴字型作品　番外編2
  • Legend 0507_01：アンティンとトロールの物語
    
  • Legend 0507_02：トロールの遠い遠い祖先をめぐる物語
    
• 造形型作品
  • 折り紙
    • ペガサス
      
    • 弾き語りバーのグランドピアノ
      

• 頭！　万物薄ら寒い三陸、不倶戴天の　大敵が来ていた。呑んでいた。九分九厘債務晒す　鬱憤晴らしか
  　　かしら　はんふつうすらさむいさんりく　ふくたいてんの　たいてきかきていた　のんていた　くふくりんさいむさらす　うつふんはらしか　　(2008年5月中旬掲載)
  
  
• 頭が高い　大和が脇見す。河口を動かず。汀が苫屋　筏貸す
  　　すかたかい　やまとかわきみす　かこうをうこかす　みきわかとまや　いかたかす　　(2008年5月中旬掲載)
  
  
• 種蒔かないで死んでいいかと呻吟し、都会移転して田舎真似た
  　　たねまかないて　しんていいかと　しんきんし　とかいいてんして　いなかまねた　　(2008年5月上旬掲載)
  
  
• スマートの野心欠き、炭摂り満タン、たんまりと水。機関車のトーマス
  　　すまーとのやしんかき　すみとりまんたん　たんまりとみす　きかんしやのとーます　　(2007年12月上旬掲載)
  
  
• 厚い仕分けの図録探査　トナカイら　つらいかなと　サンタクロースの　険しいツアー
  　　あついしわけの　ずろくたんさ　となかいら　つらいかなと　さんたくろーすの　けわしいつあー　　(2004年01月下旬掲載)
  
  
• うら若きマリーとルイ。皆と草の実摘む庭に　睦みの咲くと　並み居る取り巻きが笑う
  　　うらわかきまりーとるい　みなとくさのみつむにわに　むつみのさくと　なみいるとりまきがわらう　　(2004年02月下旬掲載)
  　
  • バリエーション1：　うら若きマリーとルイ王。老いる取り巻きが笑う
    　　　　　　　　　　　　うらわかきまりーとるいおう　おいるとりまきがわらう 　
  
  
  • バリエーション2：　草の実摘む庭に　睦みの咲く
    　　　　　　　　　　　　くさのみつむにわに　むつみのさく
  
  
  • バリエーション3：　桑の実吸い出す水田　泉の湧く
    　　　　　　　　　　　　くわのみすいだすみずた　いずみのわく
  
  

1. 前奏曲の前奏曲の前奏曲の前奏曲の前奏曲：
   わ、庭　(わ　にわ)
   • 望遠鏡を覗く。驚いた、大きな庭が見える。いろいろな生き物が住んでいそう。庭の池の上に黒いもの。雁が浮かんでいるのか。
     　
     
2. 前奏曲の前奏曲の前奏曲の前奏曲：
   雁か　(かりか)
   • この庭にいるのは、雁か。引き続き、望遠鏡で庭を探る。庭の木の陰にも何かいる。黄色い嘴。小鳥か。
     　
     
3. 前奏曲の前奏曲の前奏曲：
   雁と小鳥か　(かりとことりか)
   • 庭にいるのは、雁と小鳥か。小鳥にしては、大きすぎるか。どちらにしても、雁と小鳥なら事件は起きまい。「ことなかれ」主義で「こと」の字をとる・・・。と思ったら、庭の外、庭に近づく人影。猟銃を持っている。雁捕りか。
     　
     
4. 前奏曲の前奏曲：
   雁捕りか　(かりとりか)
   • 庭に近づいているのは雁捕りか。さらに、もう1つの人影が、別の方向から、庭に近づいている。網と籠とを持つ。小鳥捕りか。
     　
     
5. 前奏曲：
   雁捕りと小鳥捕りか　(かりとりとことりとりか)
   • 庭に近づいているのは、雁捕りと小鳥捕りか。さらに近づいて仮りの姿がやがて明瞭に。猟銃を持つのは、鰐捕り。網と籠とを持つのは、鶏捕り。そうすると、池に浮かぶ黒いものは鰐の頭。庭木の陰の嘴は、鶏だ。「かり」の字がなくなり・・・。にわかに字が増えて・・・。
     　
     
6. 最初：
   鶏と鶏捕りと鰐捕りと鰐　(にわとりとにわとりとりとわにとりとわに)
   • 庭に鶏と鶏捕りと鰐捕りと鰐とがいる。ここで「取り合い」がある。鶏捕りと鰐捕りとが、自分の仕事のために相手が邪魔になるので取っ組み合いをしながら庭から出て行く。人間がいなくなったので何かが庭に飛んで来た。飛んで来て、すぐに庭木の陰になったのでよく見えない。高く飛べるので鶏ではない。雁か。
     　
     
7. 次：
   雁と鰐と鶏か　(かりとわにとにわとりか)
   • 庭にいるのは、雁と鰐と鶏か。飛んで来て、庭木の陰にいたものが陰から出てきた。雁ではなく、小鳥であった。
     　
     
8. 次：
   鶏と小鳥と鰐　(にわとりとことりとわに)
   • 庭に鶏と小鳥と鰐とがいる。小鳥の声に魅かれて、子供が庭に出てきた。鰐がいるというのに、何と危ない。
     　
     
9. 次：
   小鳥と鰐と鶏と子　(ことりとわにとにわとりとこ)
   • 庭に小鳥と鰐と鶏と子とがいる。鰐捕りとの取っ組み合いに勝った鶏捕りが戻って来て、子を急いで庭から追い出す。鰐から逃がしたいのと、鶏捕りの現場を見せたくないという思いだ。鶏に向かって網を投げる。捕まえられたか。
     　
     
10. 次：
    空か　(からか)
    • 鶏に向かって投げた網は、空であった。落胆する鶏捕り。さらに鶏を追うが、とり逃がし、鶏は庭から外に逃げる。腹が減った。どうするか。
      　
      
11. 次：
    腹は　(はらは)
    • 腹はどうする。空腹の鶏捕りは、少しでも腹を満たすために、餌を蒔き、網と籠とで小鳥を捕って食う。
      　
      
12. 次：
    鶏捕りと鰐　(にわとりとりとわに)
    • 庭に、鶏捕りと鰐とがいる。ここで、捕り物がある。銃を持っていないうえに、小鳥を食って小腹を満たし、動作が緩慢になった鶏捕り。小鳥か鶏か、あわよくば人間の子供のどれかは食えると思っていたのに、どれもいなくなり、腹をすかせて怒った敏捷な鰐。鶏捕りが鰐につかまって食われてしまったのである。満腹になって眠る鰐。当面の敵が消えて安心した鶏が戻ってくる。「とり」の字がなくなる。
      　
      
13. 次：
    鶏と鰐　(にわとりとわに)
    • 庭に、鶏と鰐とがいる。ここで、捕り物がある。小鳥を捕るときに蒔いた餌をついばんで腹が膨らみ、動作が緩慢になった鶏が、鰐につかまってしまったのである。「とり」の字がなくなる。
      　
      
14. 次：
    鰐と庭　(わにとにわ)
    • 庭に鰐がいる。鰐捕りが戻ってくる。鰐しかいない「鰐の庭」(わにのにわ)。さっき、喧嘩したとはいえ、言ってみれば同業者である。鶏捕りは、どこに行ったのか。
      　
      
15. 次：
    同胞は　(はらからは)
    • 鶏捕りは、どこか。鰐が満腹で眠っている。網や籠が残っており、餌を蒔いたあともある。鰐に食われたとしか考えられない。鰐捕りは、人が雲隠れして、鰐の仕業と疑われるときにも、呼ばれるのだ。そんなときのために、ルミノール液を持参している。
      　
      
16. 次：
    血のあるの見る、庭にルミノール。あの血　(ちのあるのみるにわにるみのるあのち)
    • やはり鰐のせいであった。仲間の敵打ちである。満腹で眠っている鰐を捕まえて息を絶えさせる。皮を剥ぎ、肉を切り分ける。
      　
      
17. 次：
    鰐捕りと庭　(わにとりとにわ)
    • 庭に鰐捕りがいる。鶏捕りの供養もせねばなるまい。数時間前、皮に傷つけないために、鰐にまたがり、首を絞めた「鰐乗りの庭」(わにのりのにわ)を出る。
      　
      
18. 次：
    永遠に庭と　(とわににわと)
    • 誰もいない庭を外から眺める鰐捕り。思い出深い庭に、また来るときまでその姿で、と別れを告げる。「わにとりとにわ」の「にわ」を出て、「わに」を売り・・・。
      　
      
19. 次：
    トリート　(とりーと)
    • 【treat：名詞のとき、もてなし、おごり、ごちそう、特別な楽しみ。】　街のどこか。自分で自分に、御馳走を振舞う鰐捕り。一方で、鶏捕りの最期を思うと、複雑な心境。鰐を売って儲けた金を、わずかに残して使い果たす鰐捕り。「利食い」をしてしまったわけだ。「り」の字がなくなる。
      　
      
20. 次：
    トト　(とと)
    • 【TOTO：サッカーくじ】　わずかに残した金を、手近なギャンブルに注ぎ込む。すっからかん。
      　
      
21. 次：
    小鳥捕りと子　(ことりとりとこ)
    • 文無しになり、腹をすかせた鰐捕り。あの庭を思い出す。人々の生活を支える不可欠の仕事だが、動物捕りには、どこか、悲しい性質、性(さが)が付き纏う。鶏捕りが、小鳥を捕って食ったことに思い至る。子供がそれを見て、傷ついたりしていないだろうか。
      　
      
22. 次：
    鶏とニワトコ捕りと子と鰐捕りと鰐　(にわとりとにわとことりとことわにとりとわに)
    • どうしたら悲劇を防げたのか。鶏捕りと鰐捕りという、角突き合わせる動物捕りが鉢合わせしなければよかったのだろうか。鰐捕りが庭に居続ければ、人が鰐に食われることはなかったろう。鶏捕りが、仮に、ニワトコ捕りだったら喧嘩をせずに済んだのか・・・。子供が庭に居続けても守れただろうか・・・。
      　
      
23. 次：
    ニワトコ捕りと子と鰐　(にわとことりとことわに)
    • 仮にニワトコ捕りだったとしても悲劇を防げなかったかもしれない。鰐を捕ってもすぐには食えない。腹が減った自分は、ニワトコの実を分けてもらう程度で済んだだろうか。血に飢えた自分は、結局、鶏を追いかけて庭を離れたかもしれない。そうすると、ニワトコ捕りと子と鰐とが庭に残ることになる。これは、悲劇を呼ぶ・・・。
      　
      
24. 次：
    性さ　(さがさ)
    • 動物捕りの自分が居るかぎり、その性質、性(さが)が招く悲劇は、防げなかったのか。しかし、人々の生活を支える大事な仕事だ。仕事に自負を持ち続けてきた。開き直るか。
      　
      
25. 最後の状態：
    小鳥と子　(ことりとこ)
    • 空腹も感じないほど弱り、道端でまどろむ鰐捕り。庭の夢を見る。同業者に起きた血なまぐさい出来事など忘れ、美化された思い出。小鳥と子が遊ぶ、あの庭。　　(08年6月上旬掲載)
      　
      

• その参の参：
  山賊となり果てし我が子が、達観したる不惑の民をこれ幸いと捕捉し、書状を奪い、書かれし密事を敵方に漏らし、さらにはその罪を罪なきハトコに押し着せたるを嘆きて老親述懐す・・・。
  
  達観人、カモと拉致。ハトコすらも罪着せ、機密漏らす子とは、チラとも感じんかった
  (たつかんじん　かもとらち　はとこすらも　つみきせ　きみつもらすことは　ちらとも　かんじんかつた)　(回文)　　(08年6月中旬掲載)



• その参の弐：
  暮らしやすき上方より成人したる息子たちを坂東に送り出しし多くの父親たちの、息子たちを思いて詠める
  
  よい子も兄さんか　暮らし楽　関西にも来いよ　(回文)　　(08年5月中旬掲載)



• その参の壱：
  超小型電脳の大量導入に端を発し、福利厚生厚き正社員の座を失いし年に詠める
  
  PCをもて　追わるるごとく　full support をいでし哀しみ　消ゆるときなし　　　(08年5月中旬掲載)

替え歌

桃太郎の歌

アスキーアート作品集