情報基礎 講義メモ(第2回)
先週の注意事項
- KWriteでタイプ練習して打った内容を、Ctrl + S ( Ctrl キーを押しながら、文字の「S」キーを打つこと) 保存することを推奨した。アルファベットの場合には、それでよい。日本語を打った後、保存するときには、encoding (文字コードの体系の選び方) をきちんと意識しながら、保存すべきである。このため、後で説明するように、最初に保存する際にencodingについて指示し、その後も保存の際にencodingについて確認するようにする。
- 先週の配付資料は http://www.ex.media.osaka-cu.ac.jp/~k-nakano/ から「掲載されている講義資料」→「情報処理I 講義資料」→「2007年前期」→「第01回」
予定
5月2日(水)は、全学共通の全体で、5月4日(金)に当たる講義を行う日である。1コマ目、2コマ目に、この講義を行う。全学共通の全体での措置なので、本来、水曜日にある講義とぶつかることはない。
今日、学ぶこと
- パスワードの変更
- かな漢字変換
- テキストエディタの利用
- 電子メールソフトの利用
- Linux上のOffice互換ソフトの説明
- Windowsの起動
- タイプ練習
今日の予定
ログインとパスワードの変更
- まず、各自でログインする。今後は、教室についたらログインして、KTouch(タイプ練習ソフト)。
- デスクトップの機能と操作の復習
- パネルの機能と意味
- メインメニューからのApplicationの起動方法
- パスワードの変更
- Webブラウザを起動。今日はまず、地球儀の周りに星がついたような「Konqueror(コンカラ)」を動かしてみよう。
- 「ホーム」(ブラウザを起動すると最初に表示されるページ)である、教育用システムのトップページの注意を読んでおこう。
- (Kwrite)で編集したファイルの保存における、文字コードの指定に関する注意。
- 教育用システムのトップページ 上辺 中央にある「パスワード変更」をクリック。「スルーPASS 2000」画面上で、ユーザ名、新・旧パスワードを入力し、「パスワード変更」ボタンをクリック。パスワードを変えなかったり(「旧パスワードと同じです」)、条件に合致していなかったりすると、警告が出る。
- 変更の操作は慎重に。うまくいかなくても、何度も繰り返さない。パスワードの変更がすぐには反映されない(数分から十数分掛かる)が、失敗だと思って何度も繰り返すと、どれが受け付けられるべき最後の状態かわからなくなる。
アプリケーションの起動、ウィンドウの操作、およびタイプ練習
- タイプ練習の方法(先週のプリント参照。持っていない人は、中央モニタを見る)
- エディタKWrite
- エディタKWrite(文章を入力・編集するためのアプリケーションプログラム)の起動(画面下パネル内のペンと紙の絵のアイコンを(シングル)クリック)
- ウィンドウの操作(移動や大きさ変更の復習。バーだけにする、最小化[パネルに隠す]、クローズ...)
- 文字の入力、文字を消す(Backspace)。
- KWrite画面でタイプ練習をする。終了時にファイルを保存([ファイル] - [セーブ])。ファイル名は、たとえば日付と日付内の通し番号。060422_a.txt。文字コード(保存ダイアログの右上)に注意。
- タイプ練習KTouchの利用=存在だけ覚えておく。Kメニュー→学術情報システム→上から2つ目のKTouch。KTouchをひとまず終了。
かな漢字変換
- かな、漢字の変換と入力
どのアプリケーションでも同じ方法でかな漢字の入力ができる。
- エディタ(KWrite)を用いて、かな漢字の入力練習を行う。
- もう1つ、テキストファイルを作る。新規ファイルの作り方=再び、画面下パネル内のペンと紙の絵のアイコンを(シングル)クリック。
- でたらめでいいので、何か文字を打つ。intro.txt と名づけて、ファイルを保存。([ファイル] - [セーブ])。保存する際の指示ダイアログで、右上の文字コードが euc-jp であることを確認する。
- このテキストファイルを、Windowsの元に送っても文字化けが起きるので注意すること。今後、課題を出すが、Windowsの元で作成したテキストは、電子メールの添付ファイルと、電子メールの本文の2通りで送るようにする。添付ファイルの付け方については、後で説明する。
ファイルを保存しないかぎり、打った内容は、ログオフすると消えるメモリー上で変わっているだけで、ハードディスクの内容に反映されていない。(正確には、目の前のパソコンのハードディスクではなく、学情センターのサーバーのハードディスク内の各自の領域)
- 入力、かな漢字変換の実際
- 英字、かな漢字 の入力切替え ( Ctrlを押しながらSpace ) =スルー(英字)モード、かな漢字変換モード。VJEのパッド(パネル)が、灰色か、色が着いているか
- かなキーボードをマスターしていないかぎり、ローマ字で入力する。
- 特別な文字の入力
を ← wo
ぁ ぃ ぅ... ← xa xi xu...
ただし、「っ」は、ローマ字の促音ルール(たとえば gakkou)で入力できるし、FAで「ふぁ」、THIで「てぃ」、JUで「じゅ」などとなるので、特殊な例(kwa≠くゎ など)を除くと、「x」を用いなくても入力できる。
- 確定(白地に黒字)か未確定(灰色地に青字)か。VJEが保持しているか、KWriteに渡っているか。
- 漢字への変換 (Space)。
- 次候補 (Space)。
Spaceキーを押し続けると順次、候補が表われる。
- 対象文節の切り替え=「→」、「←」キー。
- 文節の区切りの変更=shiftを押しながら、「→」、「←」キー その後、Spaceキー。
わたしはいしゃなので、いまはきものをぬいでください
- ファイルに保存する([ファイル] - [セーブ]) 。上書き保存でよい。
文章に対する操作と練習
- 文章のコピーアンドペースト
- コピーアンドペースト、カットアンドペーストをしてみる。
- 処理対象部分を選択するのには、基本的にはドラッグを用いる。ダブルクリック、トリプルクリックも試してみよう。
- コピー、カット、ペーストを実行する第1の方法は、メニュー経由。
- 第2の方法は、ショートカット。 ctrlを押しながら「c」、ctrlを押しながら「x」、 ctrlを押しながら「v」(WindowsでもMacでも使える)。
- 第3の方法は、ペーストの際に、マウスの中央ローラをクリック(Windowsでは、使えない)。
- 自己紹介文の入力(KWrite)
- 習ったことをもとに、自己紹介文(2〜3行)を入力する。冒頭に、学籍番号と氏名。あとは、所属学科や得意な科目や趣味など好きなように。
- 10分に1度程度は、上書き保存をしておく(Linuxは、Windowsよりずっとダウンしにくいが、それでも停電など、何が起きるかわからない)。
- ウェブ上の辞書を開きながら、文章を作ると便利である。
印刷とファイル管理
- 印刷の仕方を覚える。基本的には、印刷プレビューで済ませる。情報処理教室2 では、プリンタの設定に間違いがあるらしいので、今日は、実際にはプリントしない。
- 印刷前には、必ず、保存する。
- 情報処理教室2のプリンタは、201と202。学籍番号の末尾が奇数の人は201、偶数の人は202 。
- 今日はプリントしない([印刷...] (印刷パネル上で)プリンタを選択し、「プレビュー」にチェック、 [印刷]ボタンを押す)。
- KWriteを終了。ログオフ。
- 再びログイン。
- 新しいパスワードで入れることを確認。
- 「ホーム」に、さきほど作った文章が入っていることを確認。学内のどこでログインしても、この「ホーム」の内容にアクセスできる。
電子メール利用の基礎
- 電子メールソフト(メーラ)を使う
- メーラの起動とログイン
- Webブラウザ(Mozilla)を起動。 教育用システムのトップページ、上辺にある「電子メールの送受信」をクリック。セキュリティに関する警告は、暗号化したページへの出入りでは、必ず出てくる。基本的には、「OK」。
- W.mailerのログイン画面が表示されるので、ユーザ名とパスワードを入力。
- 電子メールを送る
- 電子メール利用上のマナーに注意。=文面を読み直す。誤字、誤変換がないかチェック。です/ます と だ/である が混在していないか。丁寧な表現と、友達口調が混在していないか。
- メールアドレスを確認。インターネット上のメールアドレスは、
a07xx999@ex.media.osaka-cu.ac.jp 。学内のシステムを使っている場合、学籍番号(小文字のみ)だけで(「@」以下が要らないが、「@」以下もつけることを習慣にすること。「@」以下がついていれば、世界のどこからでも、同じアドレスを打つと、きちんと届く。
- カンマで区切れば、複数個のメールアドレスを記すことができる。同じ文面が全員にそれぞれ届く。
- 隣に座っている人のメールアドレス(学籍番号)を聞いてメモする。
- 新しいメッセージを作る。「メールの新規作成」をクリック。隣に座っている人のメールアドレスを、「宛先」(to:)欄に打つ。「写し」(cc:)欄には自分のメールアドレスを打つ。「bcc:」の意味。「重要度」をクリックしても特に届く速度が速くなったり、郵便の書留のように受領確認ができたりするわけではない。
- 「こんにちは」と「何学部 何学科ですか」を入れておこう。
- 「送信」をクリック。「メールは正常に送信されました」と出るので「閉じる」をクリック。
- 電子メールを受け取り、返事を書く
- 「最新表示」をクリック。
- 届いているメールの題名をクリック。
- 「返信」をクリック。「全員に返信」だと、ccされた(写しの行っている)人にも同時に返信。
- 引用、署名
- 相手の文面の間に、返事を書いて、送信。
- 電子メールを削除する
- 「No」の欄の □ にチェックを入れる。
- 「削除」をクリック。「削除してもいいですか」と聞いてくるので、「OK」。
電子メール利用の応用
- ファイルの添付 (時間が余ったら教える。今後、課題で作成したファイルを教員に送るときに使うことがあるので、第2回でそういうことをやったことは覚えていてほしい)
- 電子メールにファイルを添付して送ることができる。郵便の封筒の中に手紙のほかに、物を入れるようなものである。
- インターネット利用のマナー
インターネットを利用する方のためのルール&マナー集
http://www.enc.or.jp/enc/code/rule/index.html
- 教師宛に自己紹介のメールを出す(ファイル添付を用いない)
- 「メールの新規作成」 宛先は k-nakano(atmark)ex.media.osaka-cu.ac.jp 。
メールの宛先欄に入力する際には、この (atmark) を実際には、「 @ 」という半角(アルファベット入力モードでの入力)の記号に置き換える。ウェブページ(ホームページ)上にメールアドレスを正直に書いておくと、SPAMメールと呼ぶ不要メールがたくさん届くので、わざと一部を置き換えている。
なお、メールを出す際に、自分宛に写しを出しておく。
- 文字や図などをウィンドウ間でコピーできる。今回は、テキストファイルの内容を、電子メールの内容(body)にコピーする。
- intro.txt をダブルクリック。以前は、○○.txtファイルをダブルクリックすると(KWriteではなくKonquererが起動するため)「ビュー」して、選択部分をコピーすることはできるが、書き換えはできなかった。現在は、ダブルクリックすれば、Kwriteが起動する。
- intro.txt のアイコンを、下辺のパネルのKWriteのアイコンの上にドラッグすることでも、Kwriteが起動できる。
- 自己紹介文をコピー。メーラに移って、メール本文に貼りつける。
- メールを送信。
Linux上のOffice互換ソフトの説明
- 文書作成−−ワープロの利用=StarSuite Writer
- StarSuite Writerの起動
- 「メインメニュー」→「文書作成」→「StarSuite_7」→「文書ドキュメント」
- フォントの変更 (ポイントサイズ、Bold、Italic、下線)
- 変更する部分をマウスでドラッグして選択
- ウィンドウ上部のツールで変更する。
- (例) 書体の変更:HG Mincho Light J → DFG教科書体W3
ポイントサイズの変更:12pt → 40pt
※フォントによっては変更ができないものもある.日本語フォントでは Bold, Italic は使えない。
※日本語フォントとして、原則的には、明朝体とゴシック体のみを用いる方が良い。
- 中央揃え,右揃え
- 変更する行を選択する.
- ツールバーの「中央揃え」,「右揃え」ボタンをクリック.
- カット、コピー、ペースト
- 文書の保存
- 初めて保存するときは
- 「ファイル」→「保存する」をクリック.
- ファイル名の欄に適当な名前を入力して「保存」をクリック.
- ファイル名に .sxw が自動的に付加される.
- 2度目以降は,1. のみ.
- 図の取り込み(StarSuite Drawで描いた図の場合)
- StarSuite Draw で作図したファイルを開く.
- 取り込みたいファイルを選択して「編集」→「コピー」をクリック
- StarSuite Writer で,「編集」→「貼り付け」をクリック
- 図の取り込み(GIMPで描いた図などの場合)
- sep 0pt \parskip 0pt
- 「挿入」→「図」→「ファイルから...」をクリック
- 挿入すべき画像を選択して「開く」をクリック
- 文書の印刷
- 「ファイル」→「印刷」をクリック
- 表示されたウィンドウではそのまま「OK」をクリック
- プリントパネルが表示されるので,「プレビュ」ボタンで出力イメージを確認する.
- 出力するプリンタ名をもう一度確認して,「印刷」ボタンをクリック.
- より詳しくは以下を参照
Windowsの起動と終了
- Windowsの起動
- VMwareを起動することによって、Linux上で、仮想的なIBM/PC互換機 を動作させることができる。この仮想計算機上で、Windowsが利用できる。
- Windowsの 起動方法:
- KDEパネルの左から6つ目のアイコン(4色に色分けされた窓がたなびいている)をクリックする。
- しばらくすると、Windowsのログイン画面が現れる(かなり時間が掛かる場合がある)。
ここで、Linuxと同じ、ログイン名とパスワードを入力する。
- マウスカーソルが、飛び回って、居場所がわからなくなったりするので、入力する欄を切り替えるには「Tab」キー(アルファベットの「Q」の左)、「OK」ボタンのクリックの代わりに「Enter」キーを押す。
- 1〜2分で、Windowsのログイン後の画面が表示される(かなり時間が掛かる場合がある)
- Windows環境
- マイドキュメント --- 個人のファイルを置いておくフォルダ(ディレクトリ)。LINUX のホームディレクトリに相当する。
- マイコンピュータ --- いわゆるルートディレクトリ
- 画面左下の「スタート」メニュー --- 主なコマンド はこのメニューから辿れる。
- マイネットワーク --- 通常は使わない。
- Windowsの終了(あとで実行する)
- Windows2000の利用を終えたとき、以下の手順で終了させなければならない。
- Windowsの終了方法:
- Windows2000の 「スタートメニュー」→「シャットダウン」を選ぶ。
- 「シャットダウンパネル」が表示され、その中に、「xxxxのログオフ」が表示される。 ここで、「OK」ボタンを押すと、Windowsのログオフが実行される。
- ログオフの処理が正常に終了すると、最初のログイン画面に戻る。
- VMwareを終了させる。
- VMwareの「File」→「Exit」メニューを選ぶと、Windowsとともに、VMwareが終了する。
- このとき、 Windowsの外にマウスカーソルを移動させることができない場合がある。このときは、Control+Alt+Escキーを同時に押すと、Windowsの外にマウスカーソルを移動させることができる。
Windows上のカナ漢字変換
- Windows上でのカナ漢字変換(基本的にはLinux上と同じ操作でできる)
- エディタ(メモ帳)を用いて入力練習を行う(Linux上のKWriteとほぼ同じ)。
- 「スタート」→「プログラム(P)」→「アクセサリ」→「メモ帳」
- あるいは、デスクトップ上のメモ帳のアイコン
- 英字 --- かな漢字 の入力切替え ( Alt-[半角/全角] )
- ローマ字で入力する。特別な文字の入力
を = wo
ぁ ぃ ぅ = xa xi xu
「 = [
」 = ]
.
- 漢字への変換(Space)
- 次候補 (Space)=Spaceキーを押し続けると順次、候補が表われる。
- 文節の移動(矢印キー : ← →)
- 文節区切りの変更(Shift+←、Shift+→)
- たとえば、renshu_Wsjis.txt といった名称でファイルに保存する。([ファイル] → [上書き保存])
.
今日の課題(今日中にやること)
- intro.txt をKWriteのもとで開く(以前は、○○.txtファイルをダブルクリックすると、Konquererというブラウザが立ち上がったが、現在は、KWriteが立ち上がる。なので、intro.txt のアイコンをダブルクリックするのでもよい)。「別の名前で保存」で、ファイル名を、intro_02.txt とする。日本語で自己紹介文を、さっきより詳しく書く(6〜7行程度。来週、提出してもらうつもり)。
- タイプ練習(10-30分程度) 。タッチタイプを覚えるのには、KTouchがよいだろう。その後、かな漢字変換の練習。
以上