情報基礎 講義メモ(第8回)

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今日学ぶことの概要

今日の内容

情報の符号化(2)-2

文字

課題ファイルへのアクセスの確保 (前回と同じ)

演習(1) 今週の11:50まで

最小符号長のための組み合わせを求める

下記の話は、問題を作るためのフィクションである。

江戸時代に、全国6つの町の天気が、山頂から山頂への手旗信号のリレーにより、大坂(大阪)に伝えられていたとする。法螺貝や鏡による光の反射などにより、特定の町の天気に関する合図伝達開始であると知らせた後は、白旗を揚げるか、黒旗を揚げるかの2値だけにより情報を伝える。

旗をあげないとか、白旗と黒旗とを同時にあげるとか、そうした状態はとらないものとする。合図を受け取ったあと、即座に次の山頂に伝えられるようにするため、特定の天気を示す合図が、他の天気を示す合図の(合図冒頭からの)一部分になっては、ならないものとする。

すなわち、「●●○」という合図があるとき、「●●○●」や「●●○○」という合図を別の天気に割り振ることは、できない。なお、冒頭からの部分でなければ、重なってもよい。すなわち、「●●○」という合図があるとき、「●●●○」や「○●●○」という合図を別の天気に割り振ることは、可能である。

天気の種類は、図に示すように8種類で、それぞれの町における各天候の確率は、各自ダウンロードしてもらうExcelの表のとおりである。

天気が8種類あるので、○と●を合計3回揚げるようにすれば、すなわち、2進数でいえば、000、001、010、011、100、101、110、111 と割り振れば、区分できる。このときは、どんな天気でも旗を3回揚げるから、旗を揚げる回数(符号長という)は、いつでも3回である。しかし、よく起きる天気の時には、旗を揚げる回数を減らし、滅多に起きない天気の時には旗を揚げる回数を長くすれば、より効率的になるはずである。

確率 0.5 前後の天気には、1ビット(旗1回)、確率 0.25前後の天気には、2ビット(旗2回)、確率 0.125前後の天気には、3ビット(旗3回)を割り振るのが、目安だが、天気の確率は、それにぴったり合っているわけではないから、試行錯誤が必要である。

割り当てた結果を、table、tr、th、td のHTMLタグを用いて、下図のような表にしなさい。

長崎の天候を示す旗揚げのパターン

符号の組み合わせと符号長を計算するためのExcelファイルの操作

Excelの計算式における $ (ドル・マーク、ダラー・マーク)の使い方の練習

Windowsファイルのディレクトリの位置関係

今度の課題(時間が十分あれば6月1日に解説する)

課題の割り当て

課題ファイルのダウンロード

作業のおおまかな手順

■■■ LinuxとWindowsの各領域間のコピー

以上

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