情報科学の基礎 レジュメと試験問題
「情報 −−ディジタルコミュニケーション−−」(2)


教科書「情報 −−ディジタルコミュニケーション−−」 著者などについては、このページの末尾に。

■■■■第3章 情報の収集と発信

p.22 ■■■ 3-1 コンピュータとネットワークの活用


■■3-1-1 コンピュータネットワーク

 社内(学校内)システムのユーザIDと電子メールアドレス(メールID、メールアカウントなどと同義)とを、同じにする場合と別にする場合とがある。
 ログインとログオンとは、同義。ログインの反対語がログアウト(log out)、ログオンの反対語がログオフ(log off)。

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 log inと、最も関係の深いものを次のうちから選べ。
  a.logarithm  b.log house  c.log cabin  d.logic  e.log off
 
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 アクセス権。
 Local Area NetworkがLAN。LANをインターネットで結んで、遠隔地に散在した同じ企業内で、LANと同じ操作性で互いに通信できるようにしたネットワークをWAN(Wide Area Network)と呼ぶことがある。

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 広い範囲に散在したLANを結んだネットワークを表現する言葉として教員が言及したものを次のうちから選べ。
  a.NAN b.WAN c.PAN d.FAN e.SUN
 
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p.24 ■■3-1-2 インターネット

 電子メール:電子メールのサーバーから自分宛ての電子メールを受け取るときのプロトコル(通信規約)として通常、POP3 (ポップスリー)を用いる。自分のコンピュータから電子メールを出すときのプロトコルは、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)である。

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ヒント:p.26の図3.3と表3.2とを参照

 abcd@ir.rikkyo.ne.jp の 国内組織種別 に対応するgTLD(国記号を伴わない組織種別)を次のうちから選べ。
  a. abcd  b. rikkyo.ne  c. ne  d. net  e. jpn
 
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 WWW(World Wide Web):HTMLという表現規約にしたがって書かれたWebページ(いわゆるホームページ。ただしホームページは本来、複数のWebページを擁して一連のものとして情報を表現したり一連の機能を実現したりしているWebページ群[Webサイト]の先頭の目次ページを指す言葉だった)を掲載するサーバーがWWWサーバー。プロトコルとして、HTTPを用いる。Webページは、テキストとテキストをクリック1つで関係づけるHypertextを実現したものだから、そのプロトコルがHyperText Transfer Protocol。表現規約がHyperText Markup Language。

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 WWWのプロトコルに最も関係深い言葉を次のうちから選べ。
  a.HTTP b.POP3 c.SMTP d.FTP e.IMAP4
 
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  http://auto.ascii24.com/ のプロトコル名を次のうちから選べ。
  a. http  b. auto  c. ascii24  d. com  e. com/
 
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 ファイル転送:プログラムやデータをFTPサーバに載せ、ユーザが自分でアクセスしてダウンロードして用いるという仕組み。プロトコルとして、FTPを用いる。

 このほか、チャット、電子掲示板(Bulletin Board System)、ビデオ会議など、多数のアプリケーション(応用システム)がある。

p.26 [1]電子メール

 電子メールアドレス、メールID、(電子メールの)ユーザID、メールアカウントは、同義。

 wxyz@rikkyo.ac.jp  wxyz@rikkyo.ne.jp のとき
   wxyz=メールID、メールアカウント、ユーザIDなどと呼ぶ
   @=アットマーク と呼ぶ。元々は単価を表すときなどに用いる記号。kg単価1000円の肉は、\1000@kg となる。
   rikkyo.ne.jp=全体でドメイン名。rikkyoが組織名称、neの部分が組織種別。
     ne=ネットワーク組織、インターネットサービスプロバイダー
     ac=教育機関(主に大学や大学相当機関)
     or=非営利団体およびその他の組織(一部のインターネットサービスプロバイダー)
     co=営利団体=企業

   国記号を伴わない組織種別を、gTLD(global Top Level Domain)という。com、org、net は、世界中の組織が自由に取れる。他のedu、gov、mil(軍隊)などは、米国の組織だけが使える。

 大きな組織では、電子メールのサーバをいくつか設けていることがある。サーバが異なれば同じメールIDが持てるようにしている場合もある。

 aaaa@rikkyo.ac.jp  aaaa@ir.rikkyo.ac.jp  rikkyoの場合、aaaa@rikkyo.ac.jpでも、aaaa@ir.rikkyo.ac.jpでも届くので、サーバが異なっても同じメールIDは持てない。

[2]WWW

 http://www.rikkyo.ac.jp
   全体を URL(Uniform Resource Locator)と呼ぶ。
   http=プロトコル名、サービス名。ウェブブラウザで通常使えるプロトコルとして、https、ftpがある。
   www=WWWサーバの名称。wwwでなくてもよい。
       例= http://auto.ascii24.com/  オートアスキーのWebサーバ
   rikkyo.ac.jp=全体でドメイン名。詳細は電子メールと同じ。

 リンク(ハイパーリンク)
   Webページの特定の個所から他のWebページ(世界のどのWWWサーバにあってもよい)に、クリック1つで飛べるようにした「接続関係」。

p.28 ■■■3-2 コンピュータを利用した情報の活用


■■3-2-1 情報の検索

[1] キーワードで検索する

 OR検索
 AND検索
 NOT検索

  「立教」か「セントポール」のどちらかを含むWeb
     →「立教」OR「セントポール」

  「立教」と「大学」の両方を含むWeb
     →「立教」AND「大学」

  「立教大学」を含み、「大学院」を含まないWeb
     →「立教大学」AND (NOT「大学院」)

  「立教」と「大学」を含み、「六大学」を含まないWeb
     →「立教」AND「大学」AND (NOT「六大学」)

  「立教」を含み、「中学校」と「高校」のどちらも含まないWeb
     →「立教」AND (NOT「中学校」)AND (NOT「高校」)
     =「立教」AND (NOT (「中学校」OR「高校」))




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 「立教」と「セントポール」の両方を含み、かつ、「大学院」を含まないWebを検索する式を次のうちから選べ。
  a.NOT (院 AND 立 AND セ)  b.立 AND セ OR (NOT 院)  c.立 OR セ AND (NOT 院)  d.立 OR セ OR (NOT 院)  e.立 AND セ AND (NOT 院)
 
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 「大学院」を含み、かつ、「立教」と「セントポール」のどちらも含まないWebを検索する式を次のうちから選べ。
  a.院 OR (NOT 立) OR (NOT セ)  b.院 OR (NOT (立 AND セ))  c.院 AND (NOT 立) AND (NOT セ)  d.院 AND (NOT (立 AND セ))  e.NOT(院 AND 立 OR セ)
 
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 「大学院」を含み、かつ、「立教」と「セントポール」のどちらかを1つ含むのはかまわないが、「立教」と「セントポール」の両方を同時には含まないWebを検索する式を次のうちから選べ。
  a.院 AND (NOT 立) AND (NOT セ)  b.院 AND (NOT (立 AND セ))  c.NOT(院 AND 立 AND セ)  d.院 OR (NOT 立) OR (NOT セ)  e.院 OR (NOT (立 AND セ))
 
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[2] 関連項目で検索する

 カテゴリを指定。カテゴリは、階層化。
 概念の階層構造において、上位概念、下位概念という用語を用いる。「犬」や「猫」の上位概念として「哺乳類」や「家畜」や「食肉目」などがある。「哺乳類」は「食肉目」のさらに上位の概念である。「犬」の下位概念として「柴犬」や「日本犬」や「レトリバー」がある。「柴犬」は「日本犬」のさらに下位の概念である。こうした上位概念、下位概念、同義語などを記した辞書をシソーラスという。

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 上位概念、下位概念、同義語などを記した辞書を指す用語で、教員が言及した用語を次のうちから選べ。
  a.シノニム  b.シソーラス  c.思想辞典  d.シンジケート  e.シノプシス
 
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p.30 ■■3-2-2 問題解決のための情報収集手段

[1] 情報の収集

 Webページで調べる、図書館で書籍を探す、新聞をみる、市町村の広報をみる。

  (1)Webページで検索してみる
 →(2)キーワードで絞り込む
 →(3)観点を変えて検索してみる
 →(4)別の手段で確認する(電子メール、電話、ファクシミリ、直接面談など)
 →(5)集めた情報を記録する

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ヒント:そのことを知っていそうな友人に聞くのと、いつ流れるかわからないのに自分の調べたいテーマについてのテレビ番組を待っているのと、どちらが効率的か。

 テーマが決まっているときの情報収集の手段として教員(中野)が薦めなかったものを次のうちから選べ。
  a.テレビを見る  b.Webページで調べる  c.友人に聞く  d.図書館で書籍で調べる  e.新聞を読む
 
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p.32 [2] 情報の整理

 野球のチームごとに新聞記事を整理すると、チームごとの動向をまとめるのには便利である。しかし、チームをまたがって投手の動向、内野手の動向などを整理する際には、もう一度、各チームの記事を読んで振り分けなければならない。集めた情報を何に使うのかという目的が絞られていないと、二度手間が多くなる。

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下記の中には、データベースソフトの商品名が入っている。また、p.40の下に出てくる用語は、この問題の範囲(p.32近辺)から、かなり遠い分野の用語。

 情報の整理、共有に、最も関係の浅い言葉を次のうちから選べ。
  a.データベース b.階層構造 c.FileMaker d.ディレクトリ e.ファイアウォール
 
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 情報の共有
 階層構造

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ヒント:p.32の図3.10の左側 フォルダーの入れ子構造からなる構造を何というか。Windowsのファイル保存・蓄積構造を、こう呼ぶ。

 コンピュータデータの階層構造に最も関係の深い用語を次のうちから選べ。
  a.アーカイブ  b.シノプシス  c.シンジケート  d.アーキテクチャ  e.ディレクトリ
 
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 文献のデータベース(書誌データベース)では、論文や書籍の内容そのものが入っている場合を1次情報、論文や書籍の題名、著者、発行年など管理情報のみが入っている場合を2次情報という(p.32の右下の注にあるように、観点が違うと、1次、2次の分類も変わる)。

  (5)集めた情報を記録する
 →(6)情報を分類して保存する
 →(7)データベースに記録する
 (→情報を分析する)

p.34 [3] 情報の発信

 自分以外の人に情報を伝える

 プレゼンテーション=発信手法の1つ
 プレゼンテーションソフト 典型的なのは、マイクロソフトのPowerpoint

 Webページ 自分でWebページを作成して、WWWサーバに載せるのも、情報発信の典型の1つ

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ヒント:下記の中には、プレゼンテーションソフトの商品名が含まれている。また、p.36の中央に出てくる用語は、この問題の範囲(p.34近辺)から、かなり遠い分野の用語。

 情報の発信に、最も関係の浅い言葉を次のうちから選べ。
  a.バックアップ b.プレゼンテーション c.Webページ d.PowerPoint e.OHP
 
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  (7)データベースに記録する
 (→情報を分析する)
 →(8)プレゼンテーション

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